春を爽やかな白色で楽しませてくれるノースポール。
1株でも非常に大きくなり、さらに「こぼれ種」で翌年にも咲くというまさに庶民の味方。
ガーデニングをされたことがある方は一度は育てたことがあるんじゃないでしょうか。
育てたことがなくても街中で見かけないことはないかなと思います。
今回はそんなノースポールをドライフラワーにしていきます。
ドライフラワー初挑戦の方でも簡単につくることができるので、是非この記事を読んで挑戦してみてください!
シリカゲル法とは
過去記事で何度か紹介させてもらっています。
乾燥剤であるシリカゲルにドライフラワーにしたいお花を埋めてあげます。
そうやって急速に乾燥させてあげることで鮮やかな色を残したままドライフラワーをつくることができます。
シリカゲルに埋めるだけなので、とても簡単につくることができます。
デメリットはシリカゲル代や容器代として初期費用が少しかかるということです。
ただ、今は100均でも道具が揃うので初めはお安く道具を集めていいかなと思います。
シリカゲル法以外の作成方法について、下の記事に少し紹介していますので興味があればご覧ください。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2022/10/1-3-300x169.jpg)
ドライフラワーにするお花
ノースポールは春に咲く代表的にお花ですね。
白いお花が爽やかで、一面にお花が咲くので見応えもあります。
下の写真は去年のものですが、隙間なくお花が咲いている様子が分かると思います。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/F503BF44-E80D-4FBC-A550-86226C3E963A_1_105_c-edited.jpeg)
冒頭でも書きましたが、「こぼれ種」で増えるコスパに優れたお花でもあります。
「こぼれ種」から苗を育てた様子は下の記事をご覧ください。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/ノースポール-300x169.jpg)
そんなノースポールの基本的な特徴は以下のとおりです。
科名 | キク科 | 開花期 | 12月〜5月 |
形態 | 1年草 | 日照 | 日なたが良い |
草丈 | 30cmくらい | 耐寒性 | 普通〜強い |
花の色 | 白 | 耐暑性 | 弱い |
「こぼれ種」の記事でも紹介していますが、ノースポールには別名がたくさんあります。
ノースポールというのも「サカタのタネ」がつけた園芸品種名で、クリサンセマムとも呼びます。
他には寒白菊(カンシロギク)とか、パルドーサムとか呼ばれたりします。
お世話スケジュールは下の通りです。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/表-2-1024x577.jpg)
ドライフラワーにする方法
ドライフラワーにする方法はとても簡単です。
手順は下の通り。
- お花を採取する
- シリカゲルに埋める
- 一週間放置する
- シリカゲルから取り出す
簡単に説明していきます。
1.お花を採取する
まずはお花を採取していきます。
シャキッとした綺麗なお花を選びましょう!
ノースポールは根本の方から脇芽が出ていることが多いです。
この脇芽の1cmくらい上をカットしてあげましょう。
脇芽がない場合は全体の1/2から1/3でカットしてあげると、そこから新しい茎が左右に生えてきます。
ノースポールの切り戻しをする場合も同様の方法でカットしてもらえばいいと思います。
カットしたらお花の付け根のところで再度カットします。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/2-11-1024x577.jpg)
一輪挿しのようなドライフラワーを作りたいという場合でなければカットした方が作りやすいです。
必要数をカットしたら終了です。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/3-9-1024x577.jpg)
最近ではこの時期でもかなり暑い日も多いですよね。
もし夏のような暑い日に作業する場合、注意点があります。
それは一気にたくさんのお花をカットしないということです。
他のお花をカットしている間にお花が萎れてしまうことがあるんですね。
真夏ではそれこそ数分で萎れてしまいますので、1回分採取したらシリカゲルに埋めましょう。
2.シリカゲルに埋める
それでは採取したノースポールをシリカゲルに埋めていきます。
まずは、密封することのできる容器に1cmくらいシリカゲルを敷き詰めます。
容器は100均のもので十分です。
この上に花びらが重ならないように並べていきましょう!
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/4-10-1024x577.jpg)
並べ終わったらシリカゲルを流し込みます。
お花の上1cmくらいまでシリカゲルを入れてあげましょう。
勢いよく流し込んでしまうと花びらが曲がってしまったりすることがあるので丁寧に被せてあげます。
思ったよりもお花を並べることができなかったと思われるかもしれません。
そんな時はさらに上のスペースを使いましょう。
再度ノースポールを並べてあげてスペースを有効活用しましょう!
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/5-10-1024x577.jpg)
シリカゲルを入れ終わったら地面に数回やさしくバウンドさせます。
そうすることで隙間までしっかりとシリカゲルが行き渡ります。
最後に蓋をしっかりと閉めたら完了です!
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/7-9-1024x577.jpg)
3.一週間放置する
直射日光の当たらない場所で一週間ほど放置します。
お花の水分量に応じた時間、乾燥させることになります。
ノースポールは平均的な水分量なので一週間で問題ありません。
水分量の少ない千日紅は、もう少し短くても大丈夫です。
シリカゲルは使用しているうちに色が変わって水分を吸収しないようになります。
その際は加熱して再生してあげましょう。
具体的なやり方については下記の記事を参考にされてください。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/03/14-300x169.jpg)
4.シリカゲルから取り出す
一週間経過したらシリカゲルからノースポールを取り出します。
そのまま手で取り出してもOKですが、ボールとザルを使うと楽です。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/8-7-1024x577.jpg)
ノースポールは中心部分と花弁部分が取れやすいので丁寧に扱いましょう。
一気にシリカゲルをザルに移すと花弁が外れてしまうこともあるので、ゆっくりと移してあげるといいです。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/9-4-1024x577.jpg)
綺麗にドライフラワーが出来上がりました!
花びらが少し縮んだのがわかります。
シリカゲルがついているので筆などでやさしく取り除いてあげましょう。
完成したドライフラワー
ノースポールのシリカゲルが完成しました。
見た目ではあまり分かりませんが、カリカリです。
![](https://small-garden-lab.com/wp-content/uploads/2023/04/FAE91225-5756-4AF0-B3B2-7B3AF4AA1600_1_105_c-edited.jpeg)
白色のお花は少しくすんだ色になりやすいんですが、綺麗な真っ白のドライフラワーにすることができました。
何を作るにしても白色は貴重です。
自身が主役にもなれますし、他の色を引き立てることもできます。
とても使い勝手のよい花材だと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
ノースポールはどんどんお花が咲いてくるので、いくらでもドライフラワーにできそうですよね!
白色が綺麗に残るドライフラワーは使い勝手がいいので本当にオススメです。
花びらだけを使う場合は根本から花びらが取れてしまっても問題ないので、少しくらい雑に扱っても大丈夫ですからね(笑)
比較的ドライフラワーにしやすいお花なので初めてドライフラワーを作るという方はノースポールから始めてみてはいかがかでしょうか。
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