みなさんは苔玉を作った時に「苔が余った」という経験はありませんか?
少しだけしか余らなかったら使い道があまり思いつきませんよね。
かといって捨てるのも忍びない・・・。
そんな時は苔テラリウムを作成してみてはいかがでしょうか。
部屋に置くとオシャレな観葉植物となります。
100均の容器や土を使って苔テラリウムを作成する手順を紹介しますので、是非参考にされてみてください!
テラリウムとは
テラリウムとは、ガラスなどの透明な容器の中で陸上の生物を育てる方法のことを言います。
歴史は意外と古く、19世紀のロンドンが発祥です。
もともとは植物の運搬手段や、大気汚染が進んだ地域で植物を育てることを目的として考えられたそうで、今の用途とは大分違いますね。
今では見た目のオシャレさが注目されていますが、本来は実利を追求したものみたいです。
ちなみに、テラリウムで苔を育てることを苔テラリウム、もしくはコケリウムと呼ぶようです。
準備するもの
準備するものは下の通り
- 苔(今回は余ったハイゴケ)
- 石(庭で拾ったもの)
- ピンセット
- 容器(100均)
- ハイドロボール(100均)
- かるい観葉植物の土(100均)
- 霧吹き(100均)
ピンセットはもともと持っていたので、持ってない人だけ100均で準備をしたらいいと思います。
今回かかった費用は、容器が200円だったので全部で500円です。
本格的に苔テラリウムを始めてみようと思っている方は専用の土を買ったほうがいいと思いますが、とりあえず作ってみようかなと思っているぐらいの方にはコレで十分だと思います。
実際に育ててみたところ全く問題ありません。
注意点としては苔も石も虫や菌がいた場合、後から虫が湧いたり病気になったりすることがあるので、しっかりと洗浄しましょう!
特に石は洗剤でしっかりと洗って使うか、お店で購入しましょう。
使い終わった歯ブラシなどでしっかりと洗ってあげると安心です。
作業手順
それでは早速苔テラリウムを作成していきます。
手順は以下のとおり。
- 容器の1/3までハイドロボールを入れる
- 真ん中部分のみにかるい観葉植物の土を5mm程度敷く
- 霧吹きで水を吹きかける
- 石を配置する
- 苔を一つ一つピンセットで差し込む
- 周囲にハイドロボールを置く
- 霧吹きで水を吹きかける
- 容器に付いた水滴を拭き取る
簡単に説明します。
1 容器の1/3までハイドロボールを入れる
まずは容器の1/3程度までハイドロボールを入れていきます。
あまり入れすぎると見栄えがあまり良くないので容器の1/4から1/3を目安に入れていきましょう!
100均のハイドロボールは安いですが白い不純物が結構入っています。
後から取ろうすると苦労するので、先に別の容器に出して不純物を取り除いてから入れるようにしましょう。
あと、見栄えを重視するならあまりに大きさが違うものも分けてしまいましょう。
2 真ん中部分のみにかるい土を5mm程度敷く
苔を挿すための土台づくりです。
ハイドロボールでは粒が大きすぎてハイゴケを挿すことができないので、挿して固定する土台を作ります。
周囲はハイドロボールを置いて見栄えを整えるので、真ん中だけに敷きます。
ちなみに、100均のかるい観葉植物の土の正体はヤシの繊維です。
水はけも良さそうですね!
3 霧吹きで水を吹きかける
ハイドロボールとかるい観葉植物の土を落ち着かせるために一旦水を吹きかけてあげます。
水差しかなにかで、底に溜まらないくらい入れてあげても大丈夫です。
ムラがないように全体的に水を吹きかけましょう。
容器の内側にたくさん水滴がつくかもしれませんが、この時点では拭き取らなくても大丈夫です。
4 石を配置する
好きな場所に石を設置します。
これは別になくても大丈夫です。
私は奥の方に3つ設置しました。
100均に売ってあるミニチュアでも良いかもしれません。
私のように庭などで石を調達してきた方はしっかりと洗浄しましょう。
石鹸と使わなくなった歯ブラシで磨いてあげると綺麗に汚れが落ちます。
5 苔を一つ一つピンセットで差し込む
苔テラリウムのメインの作業となります。
実際に差し込む前に苔の準備をします。
苔をお店で買ってきたばかりの方は必要ありませんが、自分で増やしたりした方は苔を洗浄する必要があります。
まずは、きれいな物を選びましょう。
苔の茶色くなっている部分は差し込む部分を除いてカットして問題ありません。
次に水で苔についた土を落としてあげます。
この時虫の卵がないか良く観察しましょう。
準備ができたら苔を挿し込んでいきます。
挿し込み方はピンセットを苔と同じ方向にしてから挿し込みます。
ピンセットを引き抜く際に、2点コツがあります。
- ピンセットを開きすぎない
- 苔をおさえながらピンセットを抜く
ピンセットを開きすぎると周囲のハイドロボールが動いてしまい、せっかく挿し込んだ苔が動いてしまいます。
ピンセットは最小限にしか開かないようにしましょう。
また、ピンセットに苔がくっついて来るので、苔を指か割り箸などでおさえながらピンセットを抜くようにしましょう。
あとは根気よく苔を置きたい場所に挿し込んでいくだけです。
6 周囲にハイドロボールを置く
今はかるい観葉植物の土が横から見えている状態だと思います。
このままでも気にならないという方は必要のない工程にはなります。
見栄えを気にする方はかるい観葉植物用の土が見えなくなるようハイドロボールを容器の縁に置いていきます。
ピンセットを使って一粒ずつ置いていくと綺麗にバランスを見ながら置くことができます。
7 霧吹きで水を吹きかける
苔に霧吹きで水を吹きかけてあげます。
元あった場所から動かしたばかりなので、しっかりと水分を補給してあげましょう。
少し容器を傾けてあげると隅々まで水をあげることができます。
8 容器に付いた水滴を拭き取る
最後に容器についた水滴を拭きあげます。
水滴をそのままにしておくと跡が残ってしまいます。
見栄えが悪いので必ず拭きあげましょう。
ピンセットに布やティッシュを巻いてあげると綺麗に拭いてあげることができます。
完成した苔テラリウム
ついに完成しました。
一種類の苔でも石を使ったりすることでオシャレに見せることはできます。
箱庭にような感じを出したい方はミニチュアなどを置くといいですね。
慣れてきたら複数種類の苔を使った苔テラリウムに挑戦してみてもいいかもしれません。
管理方法
せっかく完成した苔テラリウム。
できれば長く楽しみたいですよね。
基本的には以下3点に気をつければ問題ありません。
- カーテン越しに光の当たる場所に置く
- 毎朝水を霧吹きであげる
- 肥料をあげる
苔は強い光に弱いとされています。
苔玉なんかは半日陰でも元気いっぱいに育っているので、そこまで気にする必要はないかもしれませんが、始めのうちは直射日光の当たらない場所に置くのが無難です。
また、蓋がある容器に入れる場合は1週間に1度くらいの水やりで構いませんが、今回作ったような蓋がないものについては毎日水を吹きかけてあげます。
もちろん季節によるので、苔の状態を良く見て少しカサついているかなと思ったらあげましょう。
冬などは数日に1回でいいと思います。
ちなみに、苔にとって塩素は良くないとされていますが、水道水に含まれるぐらいの塩素なら気にしないで大丈夫です。
我が家では水道水をそのままあげていますが今のところ問題ありません。
最後に肥料についてです。
基本的にはあまり必要ありません。年2回くらいを目安とすればいいと思います。
春秋に1回ずつ、薄めた観葉植物用の肥料を霧吹きであげましょう。
肥料をあげすぎてしまうと藻が発生するなど、容器内の環境悪化に繋がりますので厳禁です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今まで苔に馴染みのない方も「意外と簡単に作れるんだな」と思われたんじゃないでしょうか。
管理も毎日の水やりくらいなんで気軽に始めることができます。
観葉植物は大きくて飾れないなと諦めていた方も始めやすいかなと思います。
是非苔テラリウムに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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