オンラインストアで購入したバラは挿し木で増やせる?方法と結果を報告!

みなさんは、「欲しいバラが切花としては販売されているけれど、苗として販売されているのを見つけることができなかった」という経験はありませんか?

挿し木をして増やしてみたいけど、切花で挿し木が成功するか不安。ネット販売だとどういう状態の切花が届くか分からないからさらに不安。

この記事を読むとそんな悩みを解消することができます!

目次

挿し木とは

挿し木とは、カットした枝(挿し穂)を土に挿すことで親と同じ性質を持った苗を増やす方法です。種で増やすことが難しい植物によく使われる手法です。

簡単に苗を増やすことができるのでお財布にもとても優しいです。お庭をバラいっぱいにしたい時は是非挑戦してみてください。

挿し木には以下の種類があります。

  • 休眠枝挿し
  • 緑枝挿し

休眠枝挿しは、その名前の通り休眠中(1月くらい)の挿し穂を土に挿して増やす方法です。

緑枝挿しは、青々とした葉が付いた状態の挿し穂を土に挿して増やす方法です。

今回は、時期的に緑枝挿しを行いました。土に挿して大体一ヶ月から一ヶ月半くらいで発根します。

hanamonohana

緑枝挿しは気温が上がると発根するまでの期間は短いけど、水切れしやすいから注意が必要だよ!

挿し木で準備するもの

  • 挿し穂(切ったバラの枝)
  • プランターと受け皿
  • 清潔な土(赤玉土、鹿沼土、市販の挿し木用の土など)
  • ルートン(発根促進剤。必須ではない)
  • よく切れるハサミ
  • 割り箸など

特に重要なのは、清潔な土とハサミです。共通点は清潔であるということ。挿し穂はとても弱いです。

切り口から菌が入ってしまうと腐ってしまうので注意しましょう。

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腐葉土などの有機用土や、肥料分を含んだ土は菌の温床となるかもしれないから、挿し木の用土には不向きだよ。

挿し穂のカット

バラの切花をネット注文するのは初めてだったので少しドキドキしながら届くのを待っていたんですが、

すごく状態のいいものが届いたんで安心しました。

ちなみにバラは「WABARA」さんで購入しました。HPがめちゃめちゃオシャレなんで是非覗いてみてください。

購入したバラは「葵」です。

ずっと苗を探していたんですが、見つからなかったので切花を買ってみました。

挿し穂は花が咲いている枝、または花が咲きそうな枝を使います。大体1節ずつに切り分けます。

葉は上部の2、3枚を残して取り除きましょう。また、残った葉が大きい場合は半分くらいハサミで切り取りましょう。

これは、葉からの蒸散を減らすことで、水不足で枯れることを防ぐために行います。

切り口は斜めに切ります。そして反対側からも切ります。表面積を増やして水を吸いやすいようにしましょう。

お手入れしていないハサミを使ってしまうと、雑菌が入ってしまったり、切れ味が悪くて切り口の細胞を潰してしまって水を吸い上げることができずに枯れてしまうので注意しましょう。

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ハサミのお手入れに自信がない時は、カッターの替え刃を使うと便利だよ!

挿し木

挿し穂を一時間くらい水に浸けておいたら、いよいよ挿し木です。

挿し穂の切り口にルートンをつけます。ルートンとは発根促進剤です。なくても大丈夫です。

ルートンは植物ホルモンを使っています。バラなどの観賞用の植物の挿し木に使う分には問題ないですが、ブルーベリーなどの食用の挿し木では使わないようにしましょう。パッケージに注意点が書いてありますので、必ず使用する前に読んでおきましょう。

挿し穂を挿す穴は割り箸などで開けておきましょう。無理に挿し穂を土に挿すと切り口の細胞が潰れてしまうことがあるので、注意が必要です。

同様に挿した後も風で挿し穂が動いてしまうと支障がありますので、少し挿し穂周辺を押して固めてあげます。

挿し木の管理方法

発根するまでは直接日光が当たらない明るい場所で管理をしてあげます。私はカーポートの下に置いていました。

あとは水を切らさないように、できれば朝晩2回の水やりを行いましょう。

hanamonohana

勢いよく水をあげると挿し穂が動いてしまうよ。優しくあげるようにしよう!

最初のうちは直接土に水をかけるのではなく、受け皿に水を入れてあげる方がいいかもしれません。

あまり水をあげすぎるとよくないと言われますが、夏場はすぐに蒸発してしまうので、緑枝挿しの場合は気にする必要はないと思います。(休眠挿しの場合は水のあげすぎに注意しましょう)

受け皿が大きくて朝に水をあげた後、夕方までに受け皿の水がほとんどなくならないのであれば、時々水を捨てて洗ってあげましょう。そうしたら、菌の発生を防ぐことができます。

鉢上げ

挿し木してしばらくすると芽が出てきます。ただし、ここで安心して挿し穂を抜いてしまってはいけません

芽は枝に残っている養分で出てきているだけなのでまだ十分に発根はしていません

冒頭にも書きましたが、大体一ヶ月から一ヶ月半くらいで発根しますが、根が貧弱なうちに鉢上げ(一つ一つの苗をポットに移し替えること)すると根が取れてしまうことがあります。

そのため、安全を期すなら鉢の底から根が出てくるのを待ってから鉢上げしましょう。

私は水だけあげて鉢上げするのを忘れていたので4ヶ月くらいそのままでした(笑)

鉢上げで準備するもの

鉢上げに必要なものは以下の通りです。

・プランター(小)

・土(今までの状態と急激に変化させるのはよくないため、似たような用土を用意します。)

プランターは苗の大きさにあった小さめのものにしましょう。

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プランターが大きすぎると、いつまで経ってもプランターの中の水分が無くならなくて根腐れしてしまうから注意してね!

根が動かないようにしっかりと固定します。

完成です。

12本挿し木して7本成功しました。

終わりに

今回の挿し木の成功率は半分より少し上くらいなんで、決して高くはありません。

でも、ネットで買った切花でも挿し木で増やすことは可能でした!これでバラを選ぶ選択肢はグッと広がりそうです。

みなさんもぜひお庭のバラを増やしてみましょう!

ただし、種苗法により、登録されているバラを勝手に増やして販売したり、人に無料であげてはいけないものがあります。値段が高いものは結構これに当てはまりますので、あくまでも自分で楽しむだけに留めておきましょう。

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この記事を書いた人

福岡在住。
妻と娘2人の4人暮らしです。
小さな庭でバラや芝生のお手入れを頑張っています。
バラ栽培歴は9年です。

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