年々夏の気温も高くなってきて、外に出るのもしんどくなってきました。
そんな季節ではありますが、みなさんはしっかりとバラのお世話をできていますか?
気温が上がりきらない早朝にお世話したり、水分補給をしっかりしながら続けていきましょう。
特に鉢植えだと水やりは必須の時期です。
地域によっては1日2回、水やりをしているんじゃないでしょうか。
我が家でもあまりに気温が高いと夕方にも水やりを行っています。
つらい暑い時期ですが、みなさんも一緒に頑張りましょう!
8月のお世話
真夏のバラのお世話は梅雨明けからあまり変わらないです。
具体的には下のとおりです。
- 摘蕾(てきらい)
- 花ガラ摘み
- シュートの処理
- 害虫対策
- 病気対策
- 除草、中耕、マルチング
一つずつ簡単に説明していきます。
摘蕾(てきらい)
摘蕾(てきらい)とは、株のエネルギーを温存するためにツボミを摘み取ってしまうことを言います。
そもそも夏の時期は気温が高いため、あまり良いお花は咲きません。
真夏は株の充実を優先させて、秋バラに備えましょう!
摘蕾方法は簡単で、小さなツボミが出てきたら、手で摘んであげるだけです。
少し大きくなってしまった場合は、ハサミを使いましょう。
下の写真は少し大きくなっていたため、ハサミでカットしました。
ただし、摘蕾は必須ではありません。
夏の間でもお花を咲かせたい方もいるでしょうし、ツボミを一つだけ残しているという方もいると思います。
ご自分のスタイルで構いませんので、いらないな、と思ったものを摘んでしまいましょう。
夏のお花は花弁の数も少なくて、春とは違った様子を楽しむことができますよ。
花ガラ摘み
全てのツボミを摘蕾しているのであれば、花ガラ摘みは必要ありません。
あえて咲かせているものがあれば、花が終わったのを見計らって五枚葉の少し上くらいをカットしましょう。
この時期、外にあまり出ていかないと思います。
意外と気づかずにお花が終わっていることってありますよね。
摘み残しがないようにしっかりと確認しましょう。
大きいので特につるバラが要注意です。
シュートの処理
この時期からシュートが伸び始めるということはあまりないかもしれません。
8月までにシュートの処理をしていなかった場合は、下のように処理を行いましょう。
シュートとは、株元から勢い良く伸びる新芽のことです。
木立ち性バラ
勢いの強いシュートをそのままにしてしまうと、株のバランスが崩れてしまうことがあります。
バランスが崩れると見た目が悪いですし、シュート以外の枝に栄養が行き渡らないことがあるので、枝が柔らかいうちに枝先をカットしてあげましょう。
シュートの処理は8月までで終了です。
9月以降は秋バラに備えて育てます。
つるバラ
木立ち性バラと違って、この勢いよくのびたシュートが秋からのメインの枝となります。
そのため、カットせずにそのまま真っすぐに固定して育てます。
下の写真はピエール ドゥ ロンサールのシュートです。
写真では分かりにくいですが、2階まで届きそうなシュートが一気に伸びてきました。
なぜまっすぐに固定するかというと、枝は上に上に伸びる性質があるため、横に寝かせてしまうと上に向かって脇芽が出てきてしまうためです。
アーチに固定したものが、そんな感じで新芽が出てきました。
こうなると、枝数は増えますが枝自体は太くなりにくいです。
翌年以降のメインの枝としたいので、しっかりと充実した枝に育てましょう!
また、勝手にまっすぐシュートが伸びているからといって固定しないのもよくありません。
太いシュートが風に揺れると結構な負担が枝にかかります。
最悪シュートの根本からポッキリと折れていまうかもしれないので、面倒くさがらずに固定するようにしましょう。
害虫対策
簡単に済ませたい方は我が家のようにオルトラン粒剤を撒いておきましょう。
パラパラ撒くだけなのでよそに広がったりしないのでオススメです。
虫が寄ってこないわけではないので、結構葉が食べられてしまうこともありますが致命傷を防ぐことはできます。
気になる方や虫の被害が大きい地域であれば、薬剤に頼るのも一つの手かもしれません。
その際は、ご近所の方に配慮する必要がありますのでお気をつけて。
病気対策
地植え・鉢植え共通の病気対策はマルチングです。
雨や水やりの土のはね返りを防ぐことによって病気にかかる可能性を減らすことができます。
ただ完璧に病気にならないわけではないので、気になる方はご近所への配慮をしつつ薬剤散布を行いましょう。
また、鉢植えの場合は、軒下やカーポートの下に置くことで雨による土のはね返りを防ぐことはできます。
我が家では薬剤は使用しませんが、気をつけてさえいれば致命的なほどに病気が蔓延したことはありません。
除草、中耕、マルチング
冬場以外は年間通して行う作業です。
こんなに気温が上がっているのに雑草は元気いっぱいです。
見つけたら残さず毟っておきましょう。
我が家では雑草が小さいと取り除きにくいので、少し大きくなって抜きやすくなったら根ごと抜いています。
しっかりと雑草を抜いたら中耕(地表1cmくらいを耕す)をして、バーク堆肥を使ってマルチングします。
今月は地植えしているフロレンティーナを中耕、マルチングしました。
見栄えも良くなり、お世話した感も出るため、個人的に好きなお世話です(笑)
おわりに
いかがだったでしょうか。
この時期は、ただただ耐える時期になるかと思います。
摘蕾するとお花も咲いていないですしね。
この時期を乗り切ってキレイな秋バラを咲かせましょう!
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