みなさんは冬の芝生のお世話って何をするかご存知ですか?
庭に芝生を張ってから2年経ちますが、冬は今までほとんど何もしてきませんでした。
そのため、実家やきれいにお世話をしているお庭との差は歴然。
このままではいかんとお世話についていろいろと調べてみました。
これから実際にお世話した記録とともに役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。
我が家の芝生の状態
我が家では高麗芝を張っています。高麗芝や暖地型の芝でよく園芸店で見かけるものです。
2月中旬の状態はこんな感じです。
11月末くらいに芝刈りを終えてからは基本的には放置しています。
これから少しずつ理想の芝生に育てていきたいと思います。
冬の芝生のお世話 前半(12月、1月)
この時期の芝生は休眠気に入っており、地上部の葉は枯れているので特にすることはありません。
あえてやることを挙げるとすれば下記の3点です。
- 雑草取り
- 落ち葉拾い
- はみ出した芝生の処理
休眠中の芝生にはお世話は必要ありませんが、生育環境を整えてあげることを意識しましょう!
簡単に説明していきます。
1.雑草取り
冬でも雑草は生えてきます。茶色の芝生の中に青々とした雑草が生えてくるので簡単に見つけられます。
雑草を放っておくとすぐに大きくなります。大きくなると根が広がり抜くときに結構な穴を芝生に開けてしまうことになるので見つけたらすぐに抜いてしましょう。
道具を使うと簡単に抜くことができます。
草刈りが面倒だと言う人は、芝生用の除草剤を使ってもいいかもしれません。
2.落ち葉拾い
次に落ち葉拾いです。
冬は落葉の季節です。我が家では特にバラの葉がすぐに散らかってしまいます。
景観もあまり良くないのでこまめに拾い集めましょう。
ここで気をつけないといけないのが、落ち葉を集めるときに熊手を使うのはいいですが、あまり力を入れすぎてガリガリと芝生を傷つけないようにするということです。
枯れ芝が堆積したサッチ層を掻き出す「サッチング」はやりすぎると芝生にダメージを与えてしまいます。
優しく集めるか、特に庭が狭い場合や落ち葉が少ない場合は手で拾いましょう。
3.はみ出した芝生の処理
冬は芝生のお世話をすることが少ないので、コンクリートなどにはみ出して成長してしまった芝生の処理をしてもいいかもしれません。
私は夏にしてしまいましたが、まだ芝生の境界の処理をしていない方はぜひ試してみてください。
詳細については以前紹介した記事がありますので。興味のある方はそちらを参考にしてみてください。
簡単に言うと、コンクリートから3cmくらいの芝を根から切り取って開いた穴に土を詰めるだけです。
冬前半(12月、1月)の芝生にやってはいけないこと
これまでは冬前半の芝生のお世話について紹介しました。
しかし、冬前半はやることよりも、やってはいけないことの方が重要です。
具体的に言うと下のとおりです。
- 霜柱を踏む
- 更新作業をする
- 肥料をあげる
1.霜柱を踏む
まず一つ目のNG行動は、「霜柱を踏む」です。
霜柱とは、氷点下になるほど寒い時に地中の水分が柱状に凍ることです。
これを踏むとザクザクと気持ちのいい音がするので、子どもの頃は小学校の登校中に踏んで遊んだりしました。
霜柱を踏むことの何が問題かと言うと、霜柱を踏むことで根にダメージを与えてしまうことがあります。
ただし、霜柱で芝生が土から浮いてしまった場合、霜柱が溶けてからかるく踏んで土と芝生の間にできた隙間を埋めてあげましょう。
放っておくと根が乾燥したりして春の芝生の成長に悪影響をあります。
そもそも、霜柱ができること自体があまり良くありません。防ぐために秋に少し長めに芝生を残してあげましょう。
2.更新作業をする
二つ目のNG行動は「更新作業をする」です。
更新作業とはサッチ(枯れ芝)を除去したり、芝生を短く刈ったりする作業のことです。
これは1にも関係します。
冬枯れした芝生は保温の効果があります。これにより霜柱の発生を防いだり、冷気や霜から芝生の根を守ってくれます。
良かれと思ってやったお世話が、逆に芝生へ悪影響を与えることになりますので、基本的には冬は放置が正解です。
3.肥料をあげる
最後のNG行動は「肥料をあげる」です。
先に述べたように冬は芝生は休眠しています。
そのため肥料をあげる必要はありません。
肥料をあげてしまうと、雑草の活動を促進させてしまうので注意が必要です。
冬の芝生のお世話 後半(2月、3月)
これまでほとんどすることがなかった芝生のお世話ですが、3月になると休眠していた芝生が活動をい始めるため、その前にやることがあります。時期は大体2月末くらいが適期です。
内容は以下の通り。新芽が出る前に済ませましょう。
- 枯れ芝の除去
- 低刈り
- エアレーション
- 施肥
- 目土入れ
結構いっぱいありますよね。
順番に説明してきます。
1 枯れ芝の除去
寒い時期には保温と保湿の効果があった枯れ芝(サッチ)ですが、暖かくなるとあるメリットはありません。
熊手でしっかりと取り除きます。2の低刈りの後に刈った芝を集めるのとまとめてやってもいいですが、私は分けて行いました。
これが本当に思ってたよりも集まります。我が家の狭い庭でも大きなゴミ袋がいっぱいになりました。
枯れ芝を除去するメリットは以下のとおりです。
通気性が改善する
水はけが良くなる
枯れ芝は芝を張って1年目にはほとんど出ないので気にする必要はありません。
2年目以降になると徐々に堆積してくるので忘れずに取り除きましょう。
通気性が悪くなると土壌の微生物の動きが悪くなり、枯れ芝の分解も遅くなるという負のサイクルに入ります。
また、枯れ芝は水を弾きやすいので、土壌に水を浸透させにくかったり、逆に枯れ芝自体が水を含んで病害虫の原因となることがあります。
2 低刈り
低刈りとはその名の通り、芝を短く刈ってしまうことをいいます。
低刈りのメリットは以下のとおりです。
- 日当たりがよくなる
- 成長点を下げる
活動時期の芝生を低い位置で刈ってしまうと「軸刈り」といって成長点を刈り取ってしまいます。
これによって、回復に時間がかかったり、そのまま枯れてしまうこともあるので芝生のお世話で特に注意しないといけないことです。
しかし、冬の時期はこの限りではありません。地表に出ている部分は枯れているため低く刈ってしまってもOKです。
大体芝刈り機の刈高の設定を10mm〜15mmで刈るといいと言われています。
私は初低刈りだったため、すこし抑えめで15mmで刈りました。
大部分はコード付きの芝刈り機で刈っていきました。
縁などは下のようにハンディタイプを使います。
ここは手動でもいいですが、資金に余裕があるなら購入するのがおすすめです。
全くと言って良いほど作業効率と疲労度が違います。
3 エアレーション
次にエアレーションです。
芝生に穴を開けていく作業です。エアレーションのメリットは以下の通り
- 水や空気の通り道を作る
- 発根を促す
- 穴に新しい土を入れると土壌改良効果がある
ローンスパイクという道具を使ってガンガン穴を開けていきます。
やってみて結構衝撃だったのは、場所によって土の硬さが全然違うということです。
よく通る庭の真ん中あたりは、かなり硬かったですが、端の方はスルッと入るほど柔らかかったです。
気づいていないだけで、結構踏み固めていたということがよくわかりました。
作業終了後はこんな感じです。
4 施肥
肥料をあげます。
芝生の育て方の本を何冊か読んでみたところ、「固形肥料をあげた方がいい」というものや、「この時期はすぐに効果が出る液体肥料がいい」というものがあり、正直どれが正解がわからなかったのでどっちもあげました。
芝生用の固形肥料って高いですよね。
我が家では低コスト栽培を信条としているので普通のお花の肥料を撒きました。
一応芝生にも使えると裏面に書いてありました。
液肥は最後の目土入れの後にかなり薄めてジョウロであげました。
5 目土入れ
目土入れとは芝生に薄く芝生用の土をかけてあげることです。
イメージとしてはすり込むような感じです。
目土入れのメリットは以下の通り
- 土壌改良効果
- 飛び出した根の保護
- デコボコの補正
エアレーションで開いた穴に目土が入ることで土が柔らかくなったり、水はけがよくなったりします。
また、サッチングをした際に引っかかって飛び出た根を乾燥から保護することも期待できます。
ただしデメリットもあります。
それは、土を入れるで地面の高さが年々上がっていくということです。
どんどん高さが上がっていくので計画的に行いましょう。
目土入れのやり方は下のようにドサっと出してしまってから広げていきます。
デコボコの補修のみをする場合は必要な部分に適量を入れます。
我が家ではとりあえず全体的に土を入れてみました。
薄く広げてから土をすり込むようにしていきます。我が家では3袋ちょっと使いました。
最後に水を撒いてさらに馴染ませていきます。
先ほども書きましたが、このあと薄い液肥も撒いてみました。
おわりに
作業終了した状態はこんな感じです。
これだけ狭い庭でも結構な重労働でした。
成果はもう少ししてからしかわかりませんが、綺麗に茂ってくれればいいなと思います。
まだ芝生の更新作業をしたことがないという方は是非試してみて下さい。
綺麗にな芝生を目指して一緒に頑張りましょう!
コメント