年々暑くなっている夏ですが、夏の芝生はお世話が欠かせません。
暑いからと、ついついお世話を先送りにしていませんか?
きれいに刈った芝生は、見ていてとても気持ちが良いものです。
芝生はこちらのお世話にしっかりと応えてくれますので、強い気持ちで夏を乗り切りましょう!
※我が家の芝生は高麗芝のため、お世話の内容は日本芝(暖地型芝)のものとなります。
夏前半のお世話
暖地系芝の生育最盛期は真夏の8月となります。
そのため、暑くなるにつれてお世話の頻度も多くなります。
具体的には以下のとおりです。
- 水やり
- 芝刈り
- サッチング
- 施肥
- 除草
一つずつ簡単に紹介していきます。
水やり
6月までは気温もそこまで高くなく、雨も多いので水やりは基本的には不要でしたが、この時期になるとそうはいきません。
晴れの日が続くようであれば週に1回程度。8月になり本格的な夏となると少なくとも数日に1回は水をあげましょう。
時間帯は午前中です。暑くなる前に水をあげます。
暑くなる前に水をあげることで、土中の温度上昇を防ぎます。
水やりをする場合、たっぷりと水をあげてください。
少ししか水をあげないと、土の表面のみしか水が行き渡らず、根の成長も土の表層部分で止まってしまいます。
そうなると逆に水切れに弱い芝となってしまいますのでご注意ください。
水やりは満遍なくたっぷりと!
芝刈り
芝生のお世話の中で一番大変な作業です。
この時期の芝生は生育旺盛なため、週に1度は必ず芝刈りを行いましょう。
芝刈りの頻度を増やすことによって、密な芝生になってくれます。
週末ガーデナーの方で、週末に雨が降った場合にどうするか悩む方も多いのではないかと思います。
そんな時、私は割り切って次の週に少し高めに芝刈りを行うか、取れるようなら有給を取ります(笑)
無理のない範囲で作業を行ってください。
仕事に行く前や、仕事から帰ってから作業をする方もいると思いますが、そんな時は作業の音には気をつけましょう。
朝早くや夜に騒音問題を起こさないようにしたいですね。
芝刈りは一方向からではなく、縦、横、斜めから行います。
そうすることで刈り残しのないキレイな芝生になります。
広い面はロータリー式の芝刈り機、芝の際はバリカン式芝刈り機を使うとキレイに仕上がります。
サッチング
芝刈りを終えたらサッチング(枯れ芝除去)を行いましょう。
サッチ自体は乾燥や温度変化から芝生を守る役目もしてくれるものですが、堆積しすぎると通気性が悪くなったり、保水性が高くなり過ぎてしまいます。
そうなると、病害虫が発生したり芝生の成長を阻害してしまうので適度に取り除きます。
落ち葉と一緒にごりごりと集めてあげましょう。
力を入れすぎると芝生の根を傷つけてしまいますので、やり過ぎには注意です。
施肥
芝生専用の液体肥料や固形肥料が販売されていますが特にこだわる必要はないかと思います。
それよりも定期的に施肥してあげることが大事です。
個人的にはお花に液体肥料をあげる際に、一緒に芝生にも液肥をかけてあげると一番手間がかからないかなと思います。
施肥の後はしっかりと水やりをしましょう。
固形肥料の場合は、葉の上にのっている肥料を落としたり、肥料を溶かすことができます。
真夏の場合は液体肥料でも肥料やけを起こすことがあるので、水やり必須です。
除草
夏の芝生が生育最盛期であるのと同様に、雑草もぐんぐん伸びる時期です。
気がついた時にしっかりと抜いておきましょう。
放っておくとすぐに大きくなったり増えてしまいます。
手間を省きたい方は芝生専用の除草剤を使っても良いかもしれません。
我が家では一本一本抜いています。
夏後半のお世話
朝晩が少しずつ涼しくなってくると、芝生の生育最盛期も過ぎ、段々と成長が緩やかになってきます。
そのため、気温に合わせてお世話の頻度を減らしていきましょう!
具体的なお世話については以下のとおり。
内容としては、夏前半とほぼ変わりませんが、頻度に違いがありますので、芝生の状態を見ながら判断してください。
- 水やり
- 芝刈り
- サッチング
- 施肥
- 除草
- エアレーション
- 目土入れ
こちらも一つずつ簡単に紹介していきます。
水やり
昼間がまだまだ暑いと感じる場合は数日に一回程度。
気温が下がっていくにつれて頻度を減らしていきましょう。
ただ、年々残暑が長く続くようになってきているので、気温に合わせて判断してみてください。
住んでいる地域によっても差があると思います。
私が住んでいる福岡では9月後半になると週1で十分かなといった感じです。
水の量は変えずにたっぷりと、が基本です。
芝刈り
9月中は週に1度の芝刈りを続けましょう。
芝刈り自体は10月中旬から下旬くらいまで行います。
芝刈り方法は夏前半と変わらず縦横斜めで行いましょう。
サッチング
芝刈り後はサッチング(枯れ芝処理)を忘れずに行います。
枯れ芝と一緒に落ち葉も集めてしまいましょう。
サッチは保水性を高める反面、通気性が悪くなるので根を傷めないように気をつけながら取り除いてください。
保温性を高めてくれるので冬になると逆に取り除きません。
施肥
緩やかになったとはいえ、芝生の成長が続いているので施肥を行います。
肥料やけを防ぐため、肥料を与えた後はしっかりと水をあげましょう。
我が家では液体肥料を与え続けています。
除草
年中どこにでも生えてくる雑草は、見つけ次第抜いてしまいます。
密度が高い芝であれば雑草が生えにくいですが、ちょっとした隙間でも雑草は生えてきますよね。
週に1回は雑草が生えていないかの点検をしてあげましょう。
エアレーション
気温が下がってきたら行うのが、エアレーションです。
エアレーションとは、踏み固めてしまった土壌に穴を開け、通気性を良くすることです。
さらに古い根を切って、新しい根を伸ばす手助けをすることができます。
専用の道具がないと大変なので、持っておくと便利ですよ。
芝生を狭い範囲でしか育てていないという方はマイナスドライバーでも代用できます。
上のようにスパイクではなく、コアレーター(穴あけ)を使って土を抜いた場合は、抜いた土が乾いてからホウキ等で集めましょう。
目土入れ
エアレーションを行った後は芝生の根が直射日光に当たらないように必ず目土を入れてあげます。
大体2、3mmくらいでOKです。
我が家では目土が足りなかったので少し薄めです(笑)
目土を撒き終わったらすり込んであげます。
穴あけした場合は、その穴を埋めるような感じにしてあげるといいです。
完了したら最後にたっぷりと水をあげましょう。
最初は少し目立ちますが、次第に芝生が成長して跡は分からなくなりますよ。
余談:縞模様の芝生にするために
誰しも一度は目にしたことがあるであろうサッカー場の芝生。
あれってどうやってできているか知っていますか?
「異なる種類の芝生を別々に植えている?」「芝生の草丈が違う?」
こんなことを思われているかもしれませんが、実は違うんです。
あの縞模様は芝生の刈った方向を互い違いにすることで、倒れ方の異なる芝生に当たる光によって縞模様に見えていたんです。
葉が柔らかい寒地型芝の方が向いているとされているため、我が家では難しいかもしれませんが、いつか挑戦してみたものです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
芝生の成長もお世話も最盛期の夏。
芝生が一番キレイに鑑賞できる季節でもあります。
癒やしの空間を作るためにもしっかりとお世話を頑張っていきましょう!
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