バラ用のアーチを設置!コツや注意点を解説

バラを育てたことのある方は一度はバラのアーチを設置してみたいと思ったことがあるんじゃないでしょうか。

私自身も何年も夢見てきたバラのアーチ。

この度やっと設置することができました。

マイホームを建てて約3年での設置となりましたが、いろいろと葛藤がありました。

迷った点や、アーチの設置方法など簡単に紹介していきたいと思います。

アーチを設置するか検討中の方は是非参考にされてみてください。

目次

アーチ設置までに検討したこと

アーチを設置するまでに色々と迷った点についてつらつらと書いていきます。

アーチを設置することを既に決めていて、設置方法だけが知りたいという方は飛ばしてください。

  1. 設置場所をどこにするか
  2. どんなアーチを購入するか
  3. アーチの設置方法
  4. 誘引するバラはどんなものにするか

①設置場所をどこにするか

まず一番初めに考えないといけないのはアーチの設置場所です。

漠然とアーチを設置したいと思っても、設置場所が決まらないことには話が進みません。

これはバラの購入と同じですね。

バラを購入する際も品種などから決めてしまい、その品種に合った植える場所がなくてうまく育てることができないというのはよく聞く話です。

私の場合は庭がそもそも狭いので、基礎ブロックを埋めることのできる候補が少なかったこともあり比較的簡単に決まりました。

具体的には下のとおりで、庭の入り口に設置するか(下図案①)、2mほど入った場所に設置するか(下図案②)を迷いましたが、庭の入り口にはカーポートがあるためバラが目立たないかなと思い2mほど入った②の場所に設置することにしました。

アプリの「CANVA」でアーチを設置するイメージを作って検討しました。頭の中でイメージするよりは具体的に検討することができるのでおすすめです。下のような感じです。かなり雑ですが、ないよりはよかったです。

②どんなアーチを購入するか

設置場所が決まったらどんなアーチを購入するかを決めます。

正直ここが一番悩むところかと思います。

予算ありきとは思いますが、出来るだけ見栄えのするアイアン製のものを購入するか、とりあえずの試しということで安価なプラスチック製のものにするかは好みによって意見が分かれるところだと思います。

私は以前まで安価なものを選ぼうかと考えていましたが、以下の3つの理由でアイアン製の2万円ちょっとくらいのものを購入しました。

  • バラの葉がない冬でも見栄えが良い
  • 耐久性が高い
  • 安定感がある

1つ目の理由ですが、購入したものはアイアン製といっても2万円台なのでそこまで高級なものではないですが、少し飾りもついていて見栄えが良いです。

正直なところ、以前は飾りのついたアーチを見て「どうせバラで見えなくなるから飾りなんてついていても仕方ないんじゃないの」と思っていましたが、ただでさえ寂しくなる冬に庭を少しでも華やかにしてくれるアーチの飾りはとても魅力的だと思います。

また、2つ目の理由である耐久性ですが、バラの誘引は結構力がかかっています。強い力で常に引っ張られている状態なので素材が脆いと歪んでしまいます。アイアン製のものもすぐに錆びてしまうんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、防錆剤を塗ることで対策することはできます。

最後に3つ目です。これは設置方法にもよりますが、ある程度の重みがあってしっかりと地面に固定することができるものがいいかと思いました。

アーチは常に外に出ているものなので台風などの際にも耐えることができるものがいいと思います。我が家でもそうですが、子どもがいる家庭は特にこれは重要かと思います。「アーチが倒れてきて子どもがケガをした」なんてことがないようにしっかりと固定する方法を考える必要があると思います。

Amazonnで購入しましたが、下のように届きました。

③アーチの設置方法

アイアン製のアーチはそこそこの重さがあります。私が購入したものは19キロありました。

固定するためのペグは付いていましたが正直なところこれでは全然安心できないかなというのが感想でした。

安全に使用するために私も本やネットで調べながら見よう見まねで基礎ブロックに固定して設置してみました。

詳細は下で説明するため省きますが、できれば固定までしっかりとやったほうがいいと思います。

分譲地の地面は硬いし、石がいっぱいあるし、かなりしんどいですが、頑張っただけの成果はあります。

④誘引するバラはどんなバラにするか

ここは完全に好みかなと思います。

私が一番重要視したのは耐病性です。

住宅地ではなかなか薬剤散布ってしづらいですよね。私はほぼ無農薬で育てているので耐病性が非常に高いものから選ぶこととしました。

特に黒星病に非常に強く無農薬でも育てられるとされているもので、一目でバラと分かるものがいいなということで「フロレンティーナ」を選びました。

また、実際にどんな感じに育っていくか分からなかったのでアーチの両方ともフロレンティーナを植えようかと思っています。(ブログを書いている時点ではまだ購入していませんが)

両端から違う種類のバラを這わせるのもいいかなと思うんですが、花の咲く時期を合わせるのが難しいかなと感じて統一してみました。フロレンティーナは少し遅咲きだそうです。

アーチの設置方法

それでは実際にアーチを設置した方法について紹介していきたいと思います。

ぶっちゃけ身体的にかなりしんどかったです。

まとまった時間を取れなかったりしたんで、3日に分けて作業しました。

作業内容としては下記の通りです。

  1. 穴を掘る
  2. 掘った穴に砂などを入れる
  3. 基礎となるブロックを設置する
  4. アーチを仮置きしてセメントで固定
  5. ブロックの周囲を埋める
  6. 錆止めを塗る

①穴を掘る

アーチを仮置きして設置場所を確認します。我が家の場合は雨水管が設置場所の近くに通っているため、左下の写真のように支柱を置いて場所を微調整しながら決めました。

ブロックを斜めに設置するのはアーチの脚の底部分がブロックを縦や横に置いた場合にうまく設置できないため止むを得ず斜めに設置しています。

まずは穴を掘る場所の芝生を剥ぎます。後からまた芝生を敷き直すのでなるべく綺麗に剥ぎましょう。ターフカッターで外側を切り取ったらスコップで芝の底をすくうようにすると綺麗に剥げます。

芝生を剥ぎ終わったら早速穴を掘っていきます。

場所によってはかなり硬いです。

穴を掘り終わったら設置するブロックの高さと角度の調整のために穴の底に砂などを敷きます。そのため、ブロックよりも深く穴を掘りましょう。

我が家の庭は一ヶ所だけかなり土が固い場所があったのでそこに高さを合わせることにしました。ちなみに右下のブロックが埋まっているところです。

ちなみに私は穴を掘るのに2日かかりました。

1日目にあまり時間を取れなかったためなので、頑張れば2、3時間で完了すると思います。

土の硬さ次第かもしれませんが・・・。

造成された分譲地は少し掘ると石がいっぱいです。後で使うのでできれば土と石を分けておきましょう。

②掘った穴に砂などを入れる

先ほど説明した通り、調整のために掘った穴に砂などを敷いていきます。これはブロックの高さを合わせる調整用です。

手持ちで砂がなかったので私は芝生の目土を使いました。もったいないので結構薄めです。

③基礎となるブロックを設置する

砂等を敷き終わったら全ての穴にブロックを仮置きしてみます。

ブロックの高さは全て同じにしないといけません。

そこで、支柱とプランターと水平器を使って確認していきます。我が家の庭は右下写真で言うと左側の地面が高く右側にいくにつれて低くなっていきます。そのため左側の穴はかなり深めになっています。

そのままでは支柱を通すことができないのでブロックの上にプランターを置いてから支柱を渡して水平器を使用しました。

④アーチを仮置きしてセメントで固定

ブロックの高さを合わせたらアーチをブロックの上に置いてから再度水平器で確認します。

水平にしたつもりでしたがそこそこズレていたので下のようにゴムハンマーでブロックを叩いて調整しました。

何度もアーチをどけては測ってを繰り返しました。

慣れないせいもあって1時間くらい調整に時間がかかりました。ただここで妥協してしまうとずっと傾いたままで後悔することは目に見えているので頑張りました。

達成感のために皆さんもここはこだわりましょう!

アーチの設置場所の微調整が終わったらいよいよセメントで固定していきます。

使ったのは左下の「インスタントセメント」です。

今までセメントなんて使ったことはありませんでしたが割と簡単でした。

使い方は水を規定量混ぜるだけ!

通常のセメントの簡易版みたいなものらしいです。

速乾のものなので結構硬めです。工事とかで使っているものはもっとドロドロしているイメージでしたが、水分少なめです。

セメントを混ぜ終わったら流し込んでいきます。

下のように2ヶ所セメントを流し込みます。

隙間が開かないように移植ゴテでつつきながら作業しました。

セメントでくっつけるだけでも大丈夫かもしれませんが、念には念を入れて下のL字の金具を使ってみました。

と言っても、ただセメントを詰めた穴に挿してアーチの足の底の出っ張りに引っ掛けるだけです。

その後にまたセメントで少し上まで固めました。

セメントの高さを出した理由は、アーチと土を直接触れさせたくなかったからです。

どうしても土と接する部分は錆やすいので少しでも長持ちさせたくてこうしました。

セメントが固まるまで放置します。

冬でも数日で完全に固まるそうですが、この年は雪が降ったりして作業できなかったりしたので2週間くらい放置しました。

⑤ブロックの周囲を埋める

セメントが完全に乾いたらブロックの周囲を埋めて固定していきます。

穴を掘った際に出た石を使いましょう。

ある程度石で隙間を埋めたら土で隅まで埋めていきます。

石と石の間に土が行き渡りづらいので細い棒でつつきながら隅々まで土で満たしましょう。

これも結構根気が入ります。

最後に芝生を戻すのでその分を残して綺麗に土を整地します。

剥がして取っておいた芝生を元に戻したらアーチの設置は完了です!

右下の芝生はとりあえず置いたところです。

この後に隙間に芝生の目土を入れてあげました。

設置後のアーチ全体の様子は下の通りです。

なかなか満足のいく感じになりました。

⑥錆止めを塗る

これをやるかは個人の考えで変わると思います。

私はせっかく買って苦労して設置したので、できれば長く使いたいという理由で全体に錆止めを塗ることとしました。

錆びやすい接合部分のみではなく全体を塗ろうと思った理由は下の写真です。

設置作業中はもちろん外に出しっぱなしになっていたわけですが、2週間ほどでサビなのか黄砂なのか分かりませんがほぼ全ての接合部分が黄色くなっていました。

これはもしかしたら錆びやすいのではと危機感を覚えた私はアーチ全ての部分に錆止めを塗ることとしました。

綺麗に細かいところまで拭きあげてから左下の錆止めを塗っていきます。

思っていたよりも広がりにくいので一缶では足りませんでした。

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完成形は下の通りです。

思い切ってわざと厚めに塗りたくりました。

ネジ等の部分は特に厚く塗りなるべく保護してあげました。

塗り終わった写真が下の通りです。

正直遠目では分かりませんね。

ちなみにアーチ下のレンガもついでに敷き直しています。

個人的には大満足な設置でしたが、数年様子を見ないといけないですね。定期的にメンテナンスをして長く使っていきたいです。

おわりに

いかがだったでしょうか。

アーチの設置はかなりの労力がありますが、それに見合った満足感が得られます。

まだバラは植えていませんが、バラが咲くころにはもっと満足しているでしょう。

この記事がアーチを設置してみたいけどどうやって設置したらいいか分からない方の背中を押すことができたら幸いです。

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この記事を書いた人

福岡在住。
妻と娘2人の4人暮らしです。
小さな庭でバラや芝生のお手入れを頑張っています。
バラ栽培歴は9年です。

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