紫の大きなお花が特徴的な「H.F.ヤング」。
H.F.ヤングは開花期間が長く、四季咲きでもあるので長くお花を楽しむことができます。
古くからある品種のため、ご存知の方も多いかもしれません。
見た目もクレマチスと聞いてイメージするものに近いのではないでしょうか。
この記事ではH.F.ヤングがどのくらいの期間咲くのか、またどのような感じで開花するのかを紹介します。
是非クレマチス選びの参考にされてください。
H.F.ヤングとは
H.F.ヤングとはクレマチスの中でも特に大きなお花を付けるラヌギノーサ系に分類されます。
花の大きさは10cmを超え、花つきもいいため満開のときは本当に見応えがあります。
そんなH.F.ヤングの基本情報は以下のとおりです。
品種名 | クレマチス H.F.ヤング | 種 | ランギノーサ |
原産地 | 中国 | 花色 | 紫 |
花の付き方 | 新旧両枝咲き | 花径 | 12cmくらい |
樹高 | 3m前後 | 耐寒性 | 強い |
開花時期 | 5月〜6月(9月まで少し咲く) | 対暑性 | 少し弱い |
クレマチスは花の咲き方が3種類あります。
- 新枝咲き・・・新しい枝にのみ花を付ける
- 旧枝咲き・・・前年に伸びた古い枝にのみ花を付ける
- 新旧枝咲き・・・新しい枝にも古い枝にも花を付ける
それぞれ特徴が異なりますが、新旧枝咲きは四季咲きのものが多く、H.F.ヤングも例にもれず四季咲き(生長期間中に繰り返し咲くこと)となっています。
クレマチスは非常に丈夫で育てやすく種類も豊富なため、どれを選ぶか悩みますよね。
開花の様子を見て、ご自分のお庭で育てるイメージをしてみてください。
H.F.ヤングの開花の様子
それではH.F.ヤングのツボミから開花、散るまでを紹介していきます。
写真は全て朝の6時くらいに撮影しています。
ツボミが大きくなってから数日はそのままですが、ある日いきなり開きます。
20日の夕方には半分開いていました。
お花の縁が少し濃い目の紫色をしています。
25日は雨が降っていましたが、全く問題ありません。
まだまだ生き生きとしています。
若干縁の紫色が薄くなってきた気がします。
それでも元気そのものです。
周囲のお花が散ってきました。
対象のお花自体はシワもなく形に変化はなさそうです。
中心部分が少し萎びてきました。
「まだまだいけそうだな」と思った次の日、一気に散りました・・・。
花自体がしおれてきたりするわけではないので、最後まできれいなお花を観賞することができました。
開花して9日くらいは持つということでなかなか優秀でした。
一気にお花がなくなってしまいましたが、花ガラ摘みをすればまたお花を付けてくれます。
観察して分かったのは、H.F.ヤングのお花がどれくらい持つかの目安は「お花の中心部分を見れば判断できそう」ということです。
開花中、花弁に大きな変化はありませんでしたが、中心部分は少しずつ開いていきボロボロとなっていきました。
あとどれくらい持つかな、という目安になりそうですね。
H.F.ヤングを育ててみた感想
昨年購入したので、開花はコレで2回目となります。
昨年は苗が幼く、そんなにたくさんのお花は付けなかったので本格的な開花は今年が初めてでした。
クレマチスを育てた感想は「とにかく楽」ということです。
多くの方はクレマチスの他にバラも育てているんじゃないかなと思います。
バラは誘引したり芽かきしたりと色々はお世話をしますが、クレマチスはあまりすることはありません。
もちろん花ガラを摘んだり、目的の方へ成長するように誘導することはあります。
ただ、それでも基本的に放っておいても、きれいなお花を付けてくれます。
気持ちの面で本当に楽で、心穏やかに成長を見守ることができました(笑)
そんなクレマチスですが、育てる上で注意すべき点もあります。
- 日照不足にならないようにする
- 風通しの良い場所に植える
- 花の付き方に合った選定方法を行う
- 植え替えを嫌うため、植え替える際は根を極力触らないようにする
クレマチス全般に言えることですが、日当たりが良く、水はけの良い場所で育てることがオススメです。
また、うどんこ病を発症することもあるので蒸れないように風通しの良い場所を選ぶことも重要です。
クレマチスのお花の咲き方は、前述したとおり、3パターンあります。
新枝咲き、旧枝咲き、新旧枝咲きの3つですが、それぞれ剪定方法が異なりますのでお持ちのクレマチスの合った剪定をする必要があります。
- 新枝咲き:8月の開花後(全体)
- 旧枝咲き:5月の開花後(開花した枝)、9月の開花後(全体)
- 新旧枝咲き:春夏の開花後(開花した枝)、2月(新芽が出ている枝以外)
最後にクレマチスは直根で植え替えを嫌います。植え替える際は根を傷つけないように注意しましょう!
おわりに
いかがだったでしょうか。
クレマチスは「つる性植物の女王」と呼ばれるほどステキな植物です。
種類も多いため選ぶのが難しいですよね。
H.F.ヤングは間違いなくおすすめできるクレマチスの一つです。
是非今後育てるクレマチスの候補に入れてもらえればなと思います。
この記事がクレマチス選びの参考になれば幸いです。
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