植え替えのたびに新しい土を買ってしまう。増え過ぎた土の処分に困っている。土の再生に興味はあるけど失敗したくない。そんな方はこの記事を読むと悩みが解決します。
土を再生するメリット
毎回土を買わないで既存の土を再生すると以下のメリットがあります。
- コスパが良い
- 使わない土が増えない
- 植物に合った土を作れる
- 知識がつく
- メリット1つ目は「コスパが良い」
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培養土の質にもよりますが、結構値が張りますよね。
特に特定種類のための培養土はかなり高いです。バラ用の土、ブルーベリー用の土など。
自分で赤玉土や堆肥を買って土を再生してあげればかなり安く済ませることができます。
- メリット2つ目は「使わない土が増えない」
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培養土を新しく買うということは、今まで使っていた土はどこかに保管するか処分する必要があります。
自治体によるかもしれませんが、私が住んでいる地区では、市のHPに「土の処分は造園業者等の処分を依頼すること」とありました。
土に再生にも資材を購入する必要がありますが、処分費を支払う必要がありません。
- メリット3つ目は「植物に合った土を作れる」
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市販の培養土はバラやブルーベリーなど大きな枠での専用培養土はありますが、草花となると基本は分かれていません。
土を再生する場合は、自分が育てたい植物の最適な状態に調整することができます。
- メリット4つ目は「知識がつく」
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メリット3つ目に説明したように植物に合った土を作るためには植物について調べなければいけません。
手間はかかりますが、調べていくうちに勝手に知識が増えていきます。ただ市販の培養土を買っていただけでは知識を増やすことはできません。
手間をかけることで知識が増えてお金も節約!
土を再生するデメリット
土を再生することはメリットだけではありません。デメリットは以下の通りです。
- 手間がかかる
- 時間がかかる
- 堆肥等を保管する場所がいる
- 失敗する可能性がある
- デメリット一つ目は「手間がかかる」
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土を再生するには手間がかかります。殺菌やph値の調整、土壌改良など市販の培養土を買うことに比べるとやることが多く、土の量が多ければがなりの重労働になります。
- デメリット2つ目は「時間がかかる」
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やり方にもよりますが、日光消毒や石灰によるph調整を行うのはそれぞれ一週間程度時間がかかります。そのため計画的に作業を行う必要があります。
- デメリット3つ目は「堆肥等を保管する場所がいる」
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石灰や堆肥などの資材は一回で使い切ってしまうとは限りません。場合によっては半年とか一年保管する必要があります。必要な分の培養土を購入して使用することと比べると保管場所の確保が必要です
- デメリット4つ目は「失敗する可能性がある」
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いろいろと調べて土を再生してみても必ず成功するとは限りません。消毒がうまくいっていなかったり、石灰や肥料を多く入れすぎてしまっていたり、すぐ枯れてしまうということにはなりませんが、思ったよりも成果がでないことはあります。
メリットを享受するためにもいろいろ手間がかかるんだね
土を再生する方法
次に具体的に土を再生する方法を解説します。
大きく分けて4つの工程があります。
- 根や葉などを取り除く
- 土を消毒する
- 土中のph値を調整する
- 堆肥等を混ぜ込む
①根や葉などを取り除く
抜いた植物の根や葉が残っていると腐敗して病気の原因となることもあるため、しっかりと取り除きます。
ふるいを使うことで綺麗に取り除くことができまが、土の量が多いと根気のいる作業となります。
①土を消毒する
花壇やプランターの土は病気の菌や虫がいる可能性があります。
そのため、日光に当てたり薬を散布して菌や虫を退治する必要があります。
おすすめはコスパのよい日光消毒です。効率よく消毒するために黒いビニール袋に土を入れた後に少量の水を入れます。
そして日光に晒すことで蒸されて消毒され、中に虫がいてもやっつけることができます。
夏は1週間、秋で2週間を目安に放置しましょう。
時間がない場合は殺菌剤等を散布してあげても大丈夫です。
②土中のph値を調整する
土は雨の影響で少し酸性に近づきます。そのため、アルカリ性である石灰で中和してあげます。
ただし、弱酸性を好む植物もありますので、育てる植物によって調整しましょう。
石灰も種類によって一週間程度放置すべきものと混ぜ込んですぐに植物を植えることができるものがあります。
この違いはアルカリ性の強さです。
アルカリ性の強い「消石灰」は土に混ぜ込んですぐに植物を植え込むと根を痛めてしまうかもしれないので時間をおきます。
アルカリ性の弱い「苦土石灰」や「有機石灰」は植物をすぐに植え込んでも根は痛みませんが、効きは比較的ゆっくり目です。
すぐに植物を植えることができるタイプがラクでおすすめ!
③堆肥等を混ぜ込む
最後に堆肥等を混ぜ込みます。
土の状態を見て水はけが良く、水持ちがよい土を作ります。
軽く水分を含んだ状態でぎゅっと握ると固まって、指でつつくと崩れるくらいの状態を目指します。
今回は鹿沼土、牛フン堆肥、バーク堆肥を混ぜ込んでいきます。
鹿沼土を入れることで水はけ、水持ちどちらも向上し、牛ふん堆肥、バーク堆肥で土中の微生物を活性化させて植物にとって生育しやすい土の団粒構造を作り出します。
土の粒がくっつき団子状になった状態。団子と団子の間に隙間があるため排水性、通気性に優れる。これにより、古い空気や水が抜けて新鮮な空気や水が供給させる。
なるべく鹿沼土の粒を潰さないように優しく混ぜ合わせよう!
まとめ
以上で土の再生完了です。
堆肥をどれくらい入れていいか分からなかったり、いろいろと揃えるのが面倒な方は土の再生剤が売っているのでそれを使うと簡単です。とにかく手間を少しでも無くしたい方は検討の余地ありです。
お庭やベランダをお花いっぱいにして植物を楽しみましょう!
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