花壇でお花を育てている方も花苗はお店で買っているという方が多いんじゃないでしょうか。
「タネから育てるのは大変そう」「お店で自分の好きな色・形を選びたい」「どうやって育てるのかわからない」
という方も是非この記事を参考にタネから花壇づくりを始めてみてください!
タネから花苗を用意するメリット
タネから花苗を用意するメリットは以下のとおりです。
- コスパがいい
- 花壇の植栽計画が立てやすい
- 愛着が湧く
- 無駄なものを買わなくて済む
何よりも勧めたい理由はコスパがいいことです。
通常お花屋さんで花苗を買おうと思ったら、新しい品種でなければ安いもので60円〜80円くらいで買えます。
(新しい品種は1苗400円くらいするので、花壇などの広い場所には個人的に不向きだと思います。)
しかし、タネから育てると、1苗10円しません。
花壇が広かったりプランターの数が多ければ多いほど節約になります。
また、タネから育てるということは夏の間に花壇の植栽計画を立てるということなので、植え替えの直前にバタバタと計画を立てたり、お花屋さんに行ってから悩むことも無くなります。
さらに、タネから育てることでより一層お花に愛着を持ってお世話することができます。
最後に、予めタネを買っているため、植え付けの段階ではお花屋さんに行きません。そのため目移りしてしまって「ついうっかり買い過ぎてしまった」とか「一目惚れして高い品種を買ってしまった」なんてことはありません。
コスパの面で考えたら圧倒的!
タネから花苗を用意するデメリット
ただし、メリットばかりではありません。デメリットは以下の通りです。
- 植える品種が限られる
- 10月の暑い時期から作業が増える
- お店で選んだりする楽しみがない
- 花苗づくりに失敗することがある
花苗の状態で売っているものと、タネで売っているものとでは種類の数に大きな差があります。
タネの種類が少ないため、毎年同じものを育てることになって飽きてしまうかもしれません。
また、タネから育てるということは、10月の暑い時期から土を運んだり種まきしたりと重労働が増えます。
同じ作業でも気温によってキツさが全然違いますよね。
それとメリットの方でお店に行かないので無駄なものを買わないということを挙げましたが、お花屋さんを散策するのって本当に楽しいですよね。本当に気に入ったものを買えていないかもしれないというデメリットがあります。
最後にタネから育てるのは必ず成功するわけではありません。準備できた花苗が予定していた数に満たない場合もあります。
こだわりが強い人は苗を買う方がおすすめかも
準備するもの
ここまで、タネから花苗を育てるメリット・デメリットを説明してきましたが、ここからは実際にタネから花苗を育てる作業の流れ等を説明していきます。
準備するものは以下の通りです。
- 好きな植物のタネ
- セルトレイ(育苗用のプラスチックケース)
- 清潔な土
種まきに必須のものは「セルトレイ」です。ひとつひとつの区切りが大きいものを選べばポットに移し替える手間も省けます。
また、繰り返し何度も使え、挿し木用にも使えるのでおすすめアイテムの一つです。
清潔な土は購入してもいいですし、花壇やプランターの土を日光で消毒したものや殺菌剤を使った土でも構いません。
慣れないうちや不安な方は土を購入してもいいと思いますが、コスパ的には土の再利用がいいと思います。
と言いつつ今回は種まき用の土を使いました(笑)
タネを選ぶ
今はいろんなところでタネを購入することができますよね。
ただし、どのタネも同じではありません。販売している会社によってタネの発芽率が異なります。
おすすめは「タキイ種苗」と「サカタのタネ」です。
また、ホームセンターやお花屋さんで直接タネを買うのか、オンラインで買うかも今では選べます。
私のおすすめはAmazonで購入することです。
何より安い、お店に行かなくていい、さらにAmazonnプライム会員だと送料もかからないのでイチオシです。
ただし、これは好みがあると思いますのでご自分の生活スタイルの合わせるのがいいと思います。
種まき
タネをまいていきます。今回は「アリッサム」「ネモフィラ」「ビオラ」「かすみ草」の4種を購入しました。
まず、セルトレイに種まき用の土を入れていきます。8割から9割程度土を入れます。
次に指で真ん中を少し凹ませてからタネを2〜3粒ほどタネを入れていきます。
タネを入れ終わったら少しだけ土をかけてやり、最後に水をあげます。
- 被せる土は薄くする
- 水やりは霧吹きか、ホースの霧で行う
- 芽が出るまでは土を乾かさない
自然界では飛んできたタネは地表に落ちます。
自然に近い状態が最も発芽しやすいので、あまり土はかぶせ過ぎないようにします。
また、ジョウロやホースで勢いよく水をあげてしまうとタネが流れていってしまうことがあるので優しく水をあげます。
そして、決して土を乾かさないようにします。自信がない方はセルトレイの上にビニールをかぶせて乾かないようにした方がいいかもしれません。その際、光好性種子の場合は光を遮らないように透明のものを選びましょう。
ポットを置く場所にも注意しましょう。芽が出るまでは直接日光が当たらない場所に置いて、芽が出たら日光のたくさんあたる場所へ移しましょう。私は直接日光が当たらない場所ということでカーポートに下に置いていたら車に少し轢かれてしまいました(笑)
間引き
子葉が開いて隣の芽と重なり合うと日光が遮られ生育が悪くなります。
そのままにしておくとヒョロヒョロの徒長した花苗になってしまうので、生育の悪いものから間引いていきます。
間引く際はピンセット等を使って優しく間引いていきましょう。
となりの元気な苗まで一緒に抜けそうになる場合は、無理に抜かずにハサミでカットしてしまいましょう。
また、間引きは一度に行わずに成長に合わせて複数回行います。
アリッサムの成長が早いです。対してビオラをあんまり芽が出ていません。
葉が重なり合って日光を遮るようになるたびに間引いていきます
植え込み
花壇は事前に土づくりを行っておきます。
詳しくは、下の記事をご確認ください。
ポットに植え替えて苗を大きくしてもよかったんですが、手間がかかるので今回は省いています。
もっと苗を充実させてから植え込みを行いたい場合は事前にポットに一苗一苗移して成長させてから植え付けを行いましょう。
上の写真の通り大きく育ちましたが、ビオラだけ芽の出が悪く、間引いた芽を芽が出なかった場所に移植しています。
そのため、所々スペースが空いています。
セルトレイから花苗を取り出すときには上の芝生の雑草抜きを使いました。
やってみた感じ、割り箸でも大丈夫そうです。あるものを使いましょう。
まずは仮置きします。この作業は結構大事で、どこに何の花苗を植えるのか間隔を決めながら置いていきます。
今回は数に余裕があったので問題ありませんでしたが、花苗の数に限りがある場合はバランスを取るためにも重要です。
うえの写真のように植えたらしっかりと押さえて固定してあげます。
こんな感じで植え終わりました。
ポット植え
花壇とプランターに植え付けが終わってもだいぶ苗が余ってしまいました。
ご近所や職場の方にお裾分けするためにポットに移植していきます。
まずは鉢底ネットを適当な大きさにカットしてポットの底に置きます。
次に花苗を置いたときにちょうどよい高さになるくらい土を入れたらポットの真ん中に花苗を置きます。
後は花壇の植え付けと同じように周りに土を入れてから押さえてあげます。
60苗ほど余りました。半分くらいしか使わなかったですね。
次回は少なめに種まきしたいと思います。
まとめ
タネまきから植え付けまで紹介してきました。
初めにお伝えした通り、タネから苗をつくっていくことはコスパがとにかくいいというメリットと、珍しい品種は少ないというデメリットがあります。
個人的にはどちらかと決めてしまうよりは、「花壇のような広い場所にはタネから苗を作り」、「プランターの寄せ植えに新しい品種のものや、アクセントになるような植物を買って植え付ける」という風に使い分ける方がいいと思います。
ただ、タネから苗を育てることは、ガーデニングの選択肢を広げてくれると思いますので、今まで苗は全て購入していたという方は是非挑戦してみてください!
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