つるバラを壁に這わせたいけど、「賃貸だから無理」、「壁に穴を開けたくないから無理」と諦めている方もいるんではないでしょうか。
そこで今回は、我が家で実際にやっている壁に穴を開けずにバラ誘引用のトレリスを設置する方法を紹介します。
皆さん色々な方法で工夫されていると思いますので、候補の一つとしていただければと思います。
いろんな設置方法
一般的なバラ誘引用のトレリスまたは針金を壁に設置する方法は以下のようなものがあります。
・ネジを壁の両端に打ち込んでそのネジに針金を巻き付ける方法
・トレリス等を壁に立てかける方法
・既存の窓枠や雨どいなどに針金を巻き付ける方法
これらの方法は壁に穴を開ける必要があったり、トレリスを立て掛けるだけで安定性に欠けていたりと問題点が多いです。
壁に穴を開ける抵抗感はハンパじゃないよね
また、どんな場所にでも設置可能というものではないため、今回は、トレリスとフックを使ってバラ誘引用のトレリスを設置してみました。
トレリスが壁と似た色のため見えにくいですが、壁の一番上までトレリスがあります。
今回設置したものとは別に、下側にブロンズっぽい色のトレリスも見えていると思います。
正直これは色を間違ったと思っていて、できるだけ目立たない色を選んであげた方がいいです。
フックとトレリスを使った設置方法のメリット
この方法メリットは以下のとおりです。
- 壁に穴をあける必要がない
- トレリスの着脱が簡単
- 原状復帰ができる
まず一番は壁に穴を開ける必要がないというのが一番のメリットです。
冒頭にも言いましたが壁に穴を開けたくなくて、つるバラを諦めている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
バラを育てていたら、どんどん欲しいバラが増えてくると思います。
壁が使えないからといって、つるバラが選べないのは本当に辛いですよね。
次に、固定しているのはフックだけなので、トレリスの着脱はいつでもできます。
そのためバラの成長にも対応することができます。
バラが小さいうちは下側にトレリスがくるように設置して、バラの成長の合わせて上にずらすといった感じです。
最後に原状復帰ができます。
この接着剤は乾いたらゴムのような感触になるため、多めにつけておけばナイフ等で簡単に外すことができます。
完全にフックと壁が密着していたら外しづらいので、接着剤をたっぷり付けるのがコツです。
準備するもの
準備するものは、以下の3つです。
- スッポンフック
- コンクリート・金属・木材用の接着剤
- トレリス
トレリスはガーデニング用のものを使用します。値段は結構張ります(2,000円くらい)が、サビ対策がしてあるので安心して使用することができます。
建設資材の金属製資材を用意して自分で防サビ対策をする方法もありますが、コストを抑えられる反面かなりの手間がかかるので採用しませんでした。
壁面の面積が大きい家の方はコストを考えるとそちらの方がいいかもしれません。やったことはないですが、防サビ剤をスポンジで塗っていくと効率がいいそうですよ。
若干トレリスの形状は違いますが参考に載せときます。
お庭に合ったものがあれば何でもいいと思います。
作業の流れ
作業は簡単で下のような感じです。
- 設置場所を決める
- フックの接着剤を取り除く
- 用意した接着剤を付けて壁に取り付ける
- 1日放置
- トレリスを設置
1.設置場所を決める
まずは設置場所を決めます。
トレリスは設置場所に合ったものを用意します。
後でカットしてもいいですが、カットするための道具がない場合費用がかかるので、できればその場所に合ったものを探すほうがいいと思います。
2.フックの接着剤を取り除く
さて、今回用意した「スッポンフック」ですが、初めから裏面に接着剤が付いているタイプです。
これは左下の写真のようにチャッカマンで熱してあげると接着剤が溶けるので、その隙に壁に取り付けるというものですが、夏の直射日光でも接着剤が溶けてしまいます。
涼しいところ、日光が当たらないところなら使用できるかもしれませんが、今回「トレリス」を設置するのは南向きの壁面のため、接着剤は初めから取り除いてしまいます。
チャッカマンで熱した後、雑巾等で拭くと綺麗に拭き取れます。
その際、接着剤とスッポンフックがはかなり高温になっていますので、火傷防止のために軍手等を装着することをオススメします。
火事にも気をつけてね
3.用意した接着剤を付けて壁に取り付ける
元から付いていた接着剤を綺麗に取り除いたあとに、下の写真のように「コンクリート・金属・木材用の接着剤」を塗りつけます。壁面が凸凹しているので、たっぷりと付けた方がうまく接着できます。
取り付ける場所を再度確認してからフックを取り付けます。
4.1日放置
接着剤が乾くのに大体1日かかります。しっかりと乾かしましょう。
この接着剤のいいところは、乾くとゴムのような感触になることです。そしてナイフ等で削れば綺麗に取れるので、将来トレリスを外してしまいたいと思ったときにも簡単に外せます。
接着剤がはみ出すのが気になる人は乾く前に拭いてしまうといいよ
5.トレリスを設置
しっかりと接着剤が乾燥したのを確認したらトレリスを設置して完成です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
一般的に誘引する方法として思い浮かぶのは、壁にネジを刺してその間を針金で結ぶ方法だと思います。
コスト面でも手間の面でもそれが一番いいとは思いますが、家の壁に釘またかネジを差し込むのはなかなかの勇気がいりますよね。
特に新築だと、ご家族の了承を得ることができないかもしれません。
そんな方は是非今回紹介したフック、接着剤、トレリスを使用した誘引を試してみてください!
木製のトレリスについて・・・
ホームセンターで木製のトレリスが安く販売されています。
1、2年のお試しということであればいいかと思いますが、長く使いたい場合はオススメできません。
劣化が激しくボロボロになるのと、虫が発生する可能性があるからです。
ベランダでガーデニングをしていて、雨風や直射日光に当たらないという場合を除いては避けたほうがいいです。
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